Overview

 

CLAIM(CLinical Accounting InforMation)は,電子カルテ-医事会計システム連携のためのデータ交換の仕様であり,現在2つのモジュール(予約請求モジュールと点数金額モジュール,以下両者を合わせてCLAIMモジュールと呼ぶ)が定義されている.CLAIMにおけるデータ構造化の対象は,医事請求に必要な診療情報である.ただし,医事コードを送ることを前提としており,医事コードを選択するのに必要な情報(例えば,創傷処理において,傷の長さの情報など)を医事会計システムへ渡すのではない.

本仕様は,MedXMLコンソーシアムが管理しているMML仕様Version2.3を上位の規約としている[1].CLAIM仕様書によって,定義されるCLAIMモジュールは,MML仕様書において定義されるMMLモジュールと同様に扱うことが可能である.よって,MMLで決められている全ての仕様がCLAIMにも適用される.原則的に本仕様では,MML仕様に記載されていないCLAIM独自の定義が記載されている.

CLAIMモジュールは,MMLインスタンスにおいて,MMLモジュールと全く同じ規約のもとに使用される.すなわち,CLAIMモジュールは,MmlBody- MmlModuleItem- contentエレメントの下位に置かれる.また,一つのcontentに必ず一つのCLAIMモジュールが置かれる.

MMLインスタンスが一つ以上のモジュールにより構成されるのと同様に,CLAIMモジュールも,一つのMMLインスタンス内に一つ以上出現可能である.また,他のMMLモジュールと並存することも可能である.

CLAIMモジュールで使用する,XML Namespace のPrefix文字列は本仕様書で使用されているPrefix文字列を使うことを推奨する.アプリケーションの実装上は,XML Namespaceの規約に従って動作するものとする.

この文書は,CLAIMの規約を解説しているが,XMLの一般的な知識を持っていることを前提に書かれている.XMLについては,参考文献[2, 3, 4]を参照されたい.

CLAIMを管理する唯一の組織は,MedXMLコンソーシアムである.CLAIMに関する全ての著作権は,MedXMLコンソーシアムに帰属する.

 

【CLAIM最新版規約のWWWでの入手について】

現時点でのバージョンを掲載するが,最新版は常にWWWを参照すること.

MedXML Home Page http://www.medxml.net/

 

【CLAIMに関する問い合わせ】

MedXMLコンソーシアム医事技術専門委員会

E-mailアドレス  claim-sc@medxml.net