モジュール等のバージョン管理とnamespaces宣言

 

 

モジュールのバージョンは,namespaces宣言の末尾の整数によって表される.

例えば,検歴情報のnamespaces宣言が

xmlns:mmlLb="http://www.medxml.net/MML/ContentModule/test/1.0"

であれば,この検歴情報モジュールのバージョンは,1.0である.

MMLにおいては,文書のデータフォーマットをモジュールとして,部品化して取り扱っている.そのため,作成日や作成者の異なる複数のモジュールを組み合わせて,一つのMMLインスタンスが生成される可能性がある.そのため,MMLインスタンスの全体のフォーマットバージョンだけでなく,使用されているモジュールのバージョン管理も必要である.

インスタンス全体に適用されるnamespaces宣言は,MMLルートタグ(MML基本構造1.Mml)の属性とする.一つのMMLインスタンスが,同種でかつ,異なるバージョンのモジュールを含んでいるときは,モジュールのnamespaces宣言は,それぞれのモジュールのルートタグの属性とする.

MMLバージョン2.3では,文書ヘッダ(1.2.1.1.docInfo)を参照するだけで,そのモジュールアイテム(MML基本構造1.2.1.MmlModuleItem)に用いられているモジュールのバージョンが分かるように,文書ヘッダの属性に,モジュールバージョン(moduleVersion)を記載可能とした.一つのMMLインスタンスが,同種でかつ,異なるバージョンのモジュールを含んでいるときは,それぞれの文書ヘッダにモジュールバージョンを設定しなければならない.

MMLバージョン2.3規格書で記載されているモジュールとnamespaces宣言をまとめると以下の通りである.

患者情報モジュール

xmlns:mmlPi ="http://www.medxml.net/MML/ContentModule/PatientInfo/1.0"

健康保険情報モジュール

xmlns:mmlHi ="http://www.medxml.net/MML/ContentModule/HealthInsurance/1.1"

診断履歴情報モジュール

xmlns:mmlRd ="http://www.medxml.net/MML/ContentModule/RegisteredDiagnosis/1.0"

生活習慣情報モジュール

xmlns:mmlLs ="http://www.medxml.net/MML/ContentModule/Lifestyle/1.0"

基礎的診療情報モジュール

xmlns:mmlBc ="http://www.medxml.net/MML/ContentModule/BaseClinic/1.0"

初診時特有情報モジュール

xmlns:mmlFcl ="http://www.medxml.net/MML/ContentModule/FirstClinic/1.0"

経過記録情報モジュール

xmlns:mmlPc ="http://www.medxml.net/MML/ContentModule/ProgressCourse/1.0"

手術記録情報モジュール

xmlns:mmlSg ="http://www.medxml.net/MML/ContentModule/Surgery/1.0"

臨床サマリー情報モジュール

xmlns:mmlSm ="http://www.medxml.net/MML/ContentModule/Summary/1.0"

検歴情報モジュール

xmlns:mmlLb="http://www.medxml.net/MML/ContentModule/test/1.0"

報告書情報モジュール

xmlns:mmlRp="http://www.medxml.net/MML/ContentModule/report/1.0"

紹介状モジュール

xmlns:mmlRe="http://www.medxml.net/MML/ContentModule/Referral/1.0"