Overview

 

MMLは大きく2つのブロックで作成されている.また,再利用性の高い情報群は,共通形式として定義されている.なお,エレメント名称に付けられた番号は,各エレメント解説の番号に一致している.

 

MML header ブロック(MML基本構造1.1. MmlHeader)

headerブロックは「MML作成者情報(1.1.1.mmlCi:CreatorInfo)」,「患者ID(1.1.2.masterId)」,[toc(1.1.3.toc)]などから成っている.「toc」(table of contentsの略)はbodyブロックに含まれる情報のURIのリストが入っている.実装システムは,このURIの情報のリストで扱えないURIの情報ブロックがbody内に出現する場合に,データ全部を拒否するか,もしくは一部を受け入れることが可能である.

header内の「toc」のチェックをシステムで行うことでbodyを見なくてもどのようなデータが入っているかを認識することができる.

 

MML body ブロック(MML基本構造1.2.MmlBody)

bodyブロックは,複数のitemブロック(1.2.1.MmlModuleItem)から成っており,各itemブロックは,個々の文書のヘッダー(1.2.1.1.docInfo)と,その内容(1.2.1.2.content)から成る.docInfoには,記載日(1.2.1.1.4.confirmDate),記載者(1.2.1.1.5.mmlCi:CreatorInfo),文書種別,タイトル(1.2.1.1.2.title),文書ID(1.2.1.1.3.1.uid),親文書ID(1.2.1.1.3.2.parentId),グループID(1.2.1.1.3.3.groupId),アクセス権(1.2.1.1.1.securityLevel),外部参照リスト(1.2.1.1.6.extRefs)から成っている.「extRefs」には「content」で参照されるmmlCm:extRefのリストが収められる.外部参照のリストとしてこの内容をチェックすることが可能である.また,各itemブロックのcontentは,下記の12個のデータ構造のいずれか一つの情報となっている.

 

MML共通形式

再利用性の高い情報群は,MML共通形式としてまとめられている.共通形式には次のようなものがある.

ただし,実際に使われる際には,上位エレメントの違いにより使用するテーブルが異なることがあるので,詳細はエレメント解説で確認しなければならない.