MML基本構造

 

エレメント解説

 

1.Mml

【内容】MML開始・終了タグ

【属性】

属性名

データ型

省略

説明

version

string

#FIXED

2.3

createDate

dateTime

#REQUIRED

MML生成日時.書式:CCYY-MM-DDThh:mm:ss

xmlns

uri

#FIXED

使用したMML基本構造 DTDのURIを記載

Xmlns:xhtml

uri

#FIXED

使用したXHTML DTDのURIを記載

xmlns:mmlCm

uri

#FIXED

使用したId形式DTDのURIを記載

xmlns:mmlNm

uri

#FIXED

使用した人名表現形式DTDのURIを記載

xmlns:mmlFc

uri

#FIXED

使用した施設情報形式DTDのURIを記載

xmlns:mmlDp

uri

#FIXED

使用した診療科情報形式DTDのURIを記載

xmlns:mmlAd

uri

#FIXED

使用した住所表現形式DTDのURIを記載

xmlns:mmlPh

uri

#FIXED

使用した電話番号表現形式DTDのURIを記載

xmlns:mmlPsi

uri

#FIXED

使用した個人情報形式DTDのURIを記載使用した電話番号表現形式DTDのURIを記載

xmlns:mmlCi

uri

#FIXED

使用した作成者情報形式DTDのURIを記載

xmlns:mmlPi

uri

#FIXED

使用した患者情報モジュールDTDのURIを記載

xmlns:mmlBc

uri

#FIXED

使用した基礎的診療情報モジュールDTDのURIを記載

xmlns:mmlFcl

uri

#FIXED

使用した初診時特有情報モジュールDTDのURIを記載

xmlns:mmlHi

uri

#FIXED

使用した健康保険情報モジュールDTDのURIを記載

xmlns:mmlLs

uri

#FIXED

使用した生活習慣情報モジュールDTDのURIを記載

xmlns:mmlPc

uri

#FIXED

使用した経過記録情報モジュールDTDのURIを記載

xmlns:mmlRd

uri

#FIXED

使用した診断履歴情報モジュールDTDのURIを記載

xmlns:mmlSg

uri

#FIXED

使用した手術記録情報モジュールDTDのURIを記載

xmlns:mmlSm

uri

#FIXED

使用した臨床サマリー情報モジュールDTDのURIを記載

xmlns:mmlLb

uri

#FIXED

使用した検歴情報モジュールDTDのURIを記載

xmlns:mmlRp

uri

#FIXED

使用した報告書情報モジュールDTDのURIを記載

xmlns:mmlRe

uri

#FIXED

使用した紹介状情報モジュールDTDのURIを記載

xmlns:mmlSc

uri

#FIXED

使用したアクセス権情報DTDのURIを記載

xmlns:claim

uri

#FIXED

使用した予約請求モジュールDTDのURIを記載

xmlns:claimA

uri

#FIXED

使用した点数金額モジュールDTDのURIを記載


インスタンス全体に適用されるnamespaces宣言は,MMLルートタグ(MML基本構造1.Mml)の属性とする.一つのMMLインスタンスが,同種でかつ,異なるバージョンのモジュールを含んでいるときは,モジュールのnamespaces宣言は,それぞれのモジュールのルートタグの属性とする.

 

1.1.MmlHeader

【内容】ヘッダ情報

 

1.1.1.mmlCi:CreatorInfo

【内容】生成者識別情報.構造はMML共通形式(作成者情報形式)参照.

【省略】不可

 

1.1.2.masterId

【内容】患者主ID.

【省略】不可

 

1.1.2.1.mmlCm:Id

【内容】構造はMML共通形式(Id形式)参照.

【省略】不可

 

1.1.3.toc

【内容】table of contet .header内の「toc」のチェックをシステムで行うことでbodyを見なくてもどのようなデータが入っているかを認識することができる.

【省略】不可

 

1.1.3.1.tocItem

【内容】本MML文書で使われている全てのDTDをリストアップする.

【データ型】string

【省略】不可

【繰り返し設定】繰り返しあり.使用したDTDの種類だけ繰り返す.

 

1.1.4.scopePeriod

【内容】MML本文全体の対象期間

【省略】省略可

【属性】

属性名

データ型

省略

使用テーブル

説明

start

date

#IMPLIED

開始日

end

date

#IMPLIED

終了日

has0otherInfo

boolean

#IMPLIED

"期間外情報の有無.true:あり,false:なし"

isExtract

boolean

#IMPLIED

"情報抽出の有無.true:あり,false:なし"

extractPolicy

string

#IMPLIED

MML0004

抽出のポリシー

startとendで示されるMML全体の対象期間に対して,送信側の施設に,対象期間外の患者診療情報があれば,has0otherInfoの値をtrueとする.また,送信側施設の対象期間内のすべての患者情報をMMLインスタンスに記載しておれば,isExtractの値をfalseに,何からの抽出を行っておれば,trueにする.さらに,抽出を行っている場合は,抽出の基準をextractPolicyに記載する.これらは,MMLインスタンスを受け取った側が,患者情報のすべてを受け取っているのか,一部分を受け取っているのかを明確にするためのものである.一部を受け取っているにもかかわらず,すべてを受け取っていると誤解した場合には,診療行為に重大な過ちが生じる可能性があるからである.

 

 

1.1.5.encryptInfo

【内容】電子署名などの暗号化情報.記載方法を特に定めない.基本方針の「アクセス権と暗号化」を参照.

【データ型】string

【省略】省略可

 

1.2.MmlBody

【内容】本文.内部に1つ以上の文書を入れる.

【省略】不可

 

1.2.1.MmlModuleItem

【内容】個々の文書.1つのMmlModuleItemに1つの文書を入れる.ユーザーのローカルデータベースにおいては,一つの文書レコードとして管理されることが想定される.

【省略】不可

【繰り返し設定】繰り返しあり.文書の数だけ繰り返し可.

【属性】この属性は,主としてデータ送受信時のモジュール指定に用いられる.

属性名

データ型

省略

使用テーブル

説明

type

string

#IMPLIED

MML0005

文書の種類コード

 

1.2.1.1.docInfo

【内容】個々の文書のヘッダ情報

【省略】通常は省略不可だが,モジュールを指定したクエリや,クエリの返答で該当するモジュールがなかった場合のみ省略可.

【属性】文書ヘッダの参照だけで,使用したモジュールの種別とバージョンが分かるように属性を設定する.

属性名

データ型

省略

使用テーブル

説明

contentModuleType

string

#IMPLIED

MML0005

文書の種類コード

moduleVersion

uri

#IMPLIED

使用モジュールのDTDのURIを記載.

1.2.1.1.1.securityLevel

【内容】アクセス権種別.MMLインスタンス生成者が,生成時に判断したアクセス権を記載する.実際のアクセスコントロールは,インスタンスを受けたアプリケーション(およびその管理者)に委ねられる.

【省略】不可

 

1.2.1.1.1.1.accessRight

【内容】アクセス権

【省略】不可

【繰り返し設定】繰り返しあり.設定するアクセス権の数だけ繰り返す.少なくとも,記載者が参照できないことがないように,記載者のアクセス権設定は必須.複数のaccessRightエレメントが存在する場合は,accessRightエレメント同士は“OR”条件となる.一つのaccessRightエレメント直下に,施設,診療科,職種,個人の内二つ以上が存在するときは,“AND”条件となる.このAND条件を満たすものが実在しない場合には,アクセス権は認められない.

【属性】

Attribute

Datatypes

Occurrence

Table id

Remarks

permit

boolean

#REQUIRED

参照の権利 .
true:あり,
false:なし


参照を許可しないことを明示的に示したい場合には,permit属性にnoneを設定する.
MMLでは,削除可能文書に対して,削除要求が出されたときの具体的な処理方法を規定しないが,一つの想定される実装として,診療記録の修正履歴を残すことが重要と考えられる場合は,物理的削除ではなく,参照者の通常アクセスにおいて非表示とするに留めることが考えられる.

 

1.2.1.1.1.1.1.mmlSc:facility

【内容】施設.施設単位でのアクセス権を設定する.

【省略】可

 

1.2.1.1.1.1.1.1.mmlSc:facilityName

【内容】施設名

【データ型】string

【省略】不可

【繰り返し設定】繰り返しあり.アクセス権を設定する施設の数だけ繰り返す.

【属性】

Attribute

Datatypes

Occurrence

Table id

Remarks

mmlSc:facilityCode

string

#REQUIRED

MML0035

施設アクセス権定義

mmlSc:tableId

string

#IMPLIED

施設アクセス権定義用いられたテーブル名.MML0035と記載

mmlSc:facilityId

string

#IMPLIED

施設コード

mmlSc:facilityIdType

string

#IMPLIED

MML0027

施設コードのマスタ名

施設アクセス権定義における各値の意味は以下の通りである.
 

  all 

アクセスを行う全ての施設を対象とする.

  creator

記載者と同じ施設を対象とする.

  experience 

被記載者(患者)の診療歴のある施設を対象とする.
診療歴のある施設の選別法は,各アプリケーションに委ねられる.

  individual

施設IDを個別に指定し,対象とする.mmlSc:facilityId,mmlSc:facilityIdTypeに対象施設を記載する.

 

1.2.1.1.1.1.2.mmlSc:department

【内容】診療科

【省略】可

 

1.2.1.1.1.1.2.1.mmlSc:departmentName

【内容】診療科名

【省略】不可

【繰り返し設定】繰り返しあり.アクセス権を設定する診療科の数だけ繰り返す.

【属性】

Attribute

Datatypes

Occurrence

Table id

Remarks

mmlSc:departmentCode

string

#REQUIRED

MML0028

診療科コード

mmlSc:tableId

string

#IMPLIED

診療科コード名.MML0028と記載.

1.2.1.1.1.1.3.mmlSc:licence

【内容】職種

【省略】可

 

1.2.1.1.1.1.3.1.mmlSc:licenceName

【内容】職種名

【省略】不可

【繰り返し設定】繰り返しあり.アクセス権を設定する職種の数だけ繰り返す.

【属性】

Attribute

Datatypes

Occurrence

Table id

Remarks

mmlSc:licenceCode

string

#REQUIRED

MML0026

職種コード

mmlSc:tableId

string

#IMPLIED

職種コード名.MML0026と記載.

1.2.1.1.1.1.4.mmlSc:person

【内容】個人

【省略】可

 

1.2.1.1.1.1.4.1.mmlSc:personName

【内容】個人名

【データ型】string

【省略】不可

【繰り返し設定】繰り返しあり.アクセス権を設定する個人の数だけ繰り返す.

【属性】

Attribute

Datatypes

Occurrence

Table id

Remarks

mmlSc:personCode

string

#REQUIRED

MML0036

個人アクセス権定義

mmlSc:tableId

string

#IMPLIED

個人アクセス権定義に用いられたテーブル名.MML0035と記載

mmlSc:personId

string

#REQUIRED

個人ID

mmlSc:personIdType

string

#IMPLIED

 

個人IDのマスタ名

個人アクセス権定義における各値の意味は以下の通りである.

  all

アクセスを行う全ての個人を対象とする.

  creator

記載者を対象とする.

  patient

被記載者(患者)本人を対象とする

  individual 

個人IDを個別に指定し,対象とする.mmlSc:personId,mmlSc:personIdTypeに対象者を記載する.

【例】1.2.1.1.1.securityLevel(アクセス権種別)記載例

宮崎医科大学附属病院の内科,医師に2001年10月1日から2001年12月31日まで参照,修正,削除の権利を与える場合

-------------------------------------------------------------

<securityLevel>
  <accessRight
    permit="all"
    startDate="2001-10-01"
    endDate="2001-12-31">

    <mmlSc:facility>
      <mmlSc:facilityName
        mmlSc:facilityCode="individual "
        mmlSc:tableId="MML0035"
        mmlSc:facilityId="JPN453010100003"
        mmlSc:facilityIdType="JMARI">
        宮崎医科大学附属病院
      </mmlSc:facilityName>
    </mmlSc:facility>

    <mmlSc:department>
      <mmlSc:departmentName
        mmlSc:departmentCode="01"
        mmlSc:tableId="MML0028"/>
    </mmlSc:department>

    <mmlSc:licence>
      <mmlSc:licenceName
        mmlSc:licenceCode="doctor"
        mmlSc:tableId="MML0026"/>
    </mmlSc:licence>

  </accessRight>
</securityLevel>

-------------------------------------------------------------

記載者施設に無期限の全ての権利と,患者(患者太郎)に2001年10月1日から2001年12月31日まで参照の権利を与える場合

-------------------------------------------------------------

<securityLevel>
  <accessRight
    permit="all">

    <mmlSc:facility>
      <mmlSc:facilityName
        mmlSc:facilityCode="creator"
        mmlSc:tableId="MML0035">
        記載者施設
      </mmlSc:facilityName>
    </mmlSc:facility>
  </accessRight>

  <accessRight
    permit="read"
    startDate="2001-10-01"
    endDate="2001-12-31">

    <mmlSc:person>
      <mmlSc:personName
        mmlSc:personCode="patient"
        mmlSc:tableId="MML0036"
        mmlSc:personId="4500001234"
        mmlSc:personIdType="dolphinUserid_2001-10-03">
        患者太郎
      </mmlSc:personName>
    </mmlSc:person>

  </accessRight>
</securityLevel>

-------------------------------------------------------------

 

1.2.1.1.2.title

【内容】文書タイトル

【データ型】string

【省略】不可

【属性】

属性名

データ型

省略

使用テーブル

説明

generationPurpose

string

#IMPLIED

MML0007

文書詳細種別

 

1.2.1.1.3.docId

【内容】文書ID情報

【省略】不可

 

1.2.1.1.3.1.uid

【内容】文書ユニークID.ユニーク番号の形式はUUIDとする(UUIDはハイフンを含めた形式とする).MMLプロセッサーは,MMLインスタンスを受け取った時に,何らかの手段でuidをローカルに保存しておくことを強く推奨する.

【データ型】string

【省略】不可

【例】

<uid>0aae5960-667c-11d3-9751-00105a6792e7</uid>

 

1.2.1.1.3.2.parentId

【内容】関連親文書のID.活用法については,基本方針の「文書間の関連付け」を参照すること.

【データ型】string

【省略】省略可

【繰り返し設定】繰り返しあり.親文書が複数の場合に繰り返す.

【属性】

属性名

データ型

省略

使用テーブル

説明

relation

string

#IMPLIED

MML0008

関連の種別


【例】親文書に対する訂正文書(新しい版)である場合

<parentId relation = "oldEdition">0aae5960-667c-11d3-9751-00105a6792e8</parentId>

 

1.2.1.1.3.3.groupId

【内容】グループID.活用法については,基本方針の「groupIdによる文書間の関連付け」を参照すること.

【データ型】string

【省略】省略可

【繰り返し設定】繰り返しあり.複数のグループに属する場合に繰り返す.

【属性】

属性名

データ型

省略

使用テーブル

説明

groupClass

string

#IMPLIED

MML0007

モジュールグループの種別

 

 

1.2.1.1.4.confirmDate

【内容】カルテ電子保存の確定日

【データ型】date 書式:CCYY-MM-DD

【省略】不可

【属性】時系列情報が1文書となっている場合は,次の属性で開始日と終了日を記載する. ScopePeriod(1.1.4.)がMML文書全体の対象期間であるのに対し,こちらは,一つのMmlModuleItemの期間を表していることに注意.

属性名

データ型

省略

使用テーブル

説明

start

date

#IMPLIED

時系列情報場合の開始日.

end

date

#IMPLIED

時系列情報場合の終了日.

 

1.2.1.1.5.mmlCi:CreatorInfo

【内容】個々の文書の作成者情報.構造はMML共通形式(作成者情報形式)参照.

【省略】不可

 

1.2.1.1.6.extRefs

【内容】content内に記載されているすべての外部リンク情報のリスト.content内を解析しなくても,外部参照ファイルのリストを得ることができる.

【省略】不可

 

1.2.1.1.6.1.mmlCm:extRef

【内容】外部リンク情報.構造はMML共通形式(外部参照形式)参照.

【省略】省略可

【繰り返し設定】記載されている外部リンク情報の数だけ繰り返す.

 

1.2.1.2.content

【内容】記載内容.namespaceを用いて,モジュールを入れる.一つのcontentにモジュールは1種類のみ可.

【省略】通常は省略不可だが,リスト形式クエリの返答である場合のみ省略可.