エレメント粒度

姓名を一つのエレメントとするか,姓と名の二つのエレメントに分けるか,といったエレメント粒度の問題が,多くの情報で発生する.変換を正確に行うためには,ローカルデータベースの情報粒度と,MMLにおけるエレメント粒度が一致していることが理想的であるが,現実には困難である.ローカルデータベースからMMLインスタンスへの変換時の情報粒度ミスマッチをなるべく抑えるために,MMLでは,いくつかのエレメントにおいて,異なるエレメント粒度を選択できるように配慮されている.具体的には,次のものが挙げられる.

(1)    住所表現形式における一連住所(1.1.mmlAd:full)と分割住所(1.2.mmlAd:prefecture1.3.mmlAd:city1.4.mmlAd:town1.5.mmlAd:homeNumber

(2)    人名表現形式におけるフルネーム(5.4.mmlNm:fullname)と分割名前(5.1.mmlNm:family5.2.mmlNm:given5.3.mmlNm:middle

(3)    診断履歴情報における一連病名(1.1.mmlRd:diagnosis)と分割病名(1.2.mmlRd:diagnosisContents

(4)    初診時特有情報における自由文章表現(1.3.1.mmlFcl:freeNotes)と時間表現併用型記載(1.3.2.mmlFcl:pastHistoryItem

(5)    経過記録情報における自由記載(1.1.mmlPc:FreeExpression)と構造化記載(1.2.mmlPc:structuredExpression

(6)    経過記録情報−Sbj情報における自由記載(1.2.1.2.1.mmlPc:freeNotes)と時間表現併用型記載(1.2.1.2.2.mmlPc:subjectiveItem

(7)    手術記録情報における手術法一連表記(1.1.3.1.1.mmlSg:operation)と要素分割表記(1.1.3.1.2.mmlSg:operationElement

ただし,MMLインスタンスへ正確に変換できても,MMLインスタンスからローカルデータベースへの変換は,ローカルデータベースの情報粒度に大きく依存するため,情報粒度のミスマッチが生じている場合は,情報の損失が起きないように配慮する必要がある.相対的に,MML側の粒度が荒い(分割されていない)場合は,正確な変換は困難である.相対的にMML側の粒度が細かい(分割されている)場合は,情報量を落とさないために,タグをつけたままローカルデータベースに落とすことも,一つの方法として考えられる.